ブラームス

朝比奈隆の名盤 ブラームス交響曲全集

朝比奈隆というとブルックナー、それからベートーヴェンという感じで、同じ曲について新旧何種類も録音が出ていると思う。他方で、ブラームスは間違いなく重要なレパートリーだったはずだが、その録音については意外に印象が薄い。 最近SACDとして出た朝…

ヘルダーリン ヒュペーリオン

ヘルダーリンは、19世紀後半のドイツ語圏の文化や思想に触れていると、山登りをしていて途中現れる沢の流れのように、時々見かける名前である。 日本では近年はあまり関心が寄せられていないのか、主著ヒュペーリオンも、一番手に入りやすいのは初版1936年の…

持続性と非日常性と

職業を問わず、プロたる要件は、まずは「持続的に結果を出せること、そうしたフォームを作り上げていること」だと思う。 たとえば電車やバスの運転といった仕事であれば、毎日間違いなくそれをそつなくこなすことが何より大事だろう。 その点、芸術やショー…

ブルーノ・ワルターのライブ

東京ではたくさんコンサートやっているけど、あんまり行かないのは、何かと小忙しいのもあるけど、血が騒ぐというか、何が起きるか分からない、行かないと一生後悔するという感じが全然しないせいでもあります。固有名詞を挙げて申し訳ないけど、パーヴォ・…

クライバーのリハーサル

去年だったか、NHKBSで「クライバー特集」というのがあった。それを撮り溜めておいたものをみる機会があった。日本でやったバイエルン放送響とのベートーヴェン4・7とか、ニューイヤーコンサートとか、晩年のカナリア島でのブラームス4番とか、いつ…