ブルックナー

上岡敏之指揮・新日本フィルのブルックナー交響曲第8番

上岡敏之さん・新日本フィルのブルックナーの第8番を聴きに行った。コンサートマスターは上岡番の崔文洙氏。 墨田トリフォニーホールもほぼ満席。この曲一曲だけという硬派なプログラムにも関わらず、よくこれだけ埋まったねと。上岡音楽監督時代はあれこれ…

バーンスタイン・ウィーンフィル ブルックナー第九

最晩年のバーンスタインの様子についての興味深いオーラルヒストリーを発見。このDVDのユーザーレビューの上から4つ目、宇野広報氏(このペンネーム!)のもの。 この方がブルックナーのビデオ収録に聴衆として立ち会った前後の出来事が記されている。 商品…

佐渡裕・トーンキュンストラー管弦楽団 ブルックナー交響曲第八番

日本指揮界の期待の星、佐渡裕とトーンキュンストラー管弦楽団のブルックナー第八のCDが発売されるらしい。 https://tower.jp/article/feature_item/2021/03/11/1111... Spotifyで既に聴けるので聴いてみた。全体に高水準の演奏と思った。先般書いたジュリ…

ジュリーニ・ウィーンフィル ブルックナー交響曲第8番(ライブ)

ジュリーニとウィーンフィルのブルックナー八番は、スタジオ録音されたCDが歴史的名盤として有名だが、その少し前のライブ録音はさらに凄い。 特にフィナーレの大詰め、Youtubeでいうと1:30:15過ぎ。「ラ、ファ―」というファンファーレをフォルテッシモで3…

ディスクユニオンでのCD処分 プライシングの謎

今後の人生でおそらくはあまり聴き返さないであろうCDを、ディスク・ユニオンで売却。 ディスク・ユニオンは、少なくともクラシック音楽のソフト(CD、アナログレコード等)については、日本国内最大の流動性を有する、セカンダリーマーケットである。 …

朝比奈・大阪フィル ブルックナー全集(ジャンジャン版)

メルカリで、ジャンジャン版の朝比奈・ブルックナ―全集を入手。2000年頃にグリーンドア社が発売したもの。ディスクユニオンでは4万円以上の値が付いているものが4分の1程度の値段だったので良い買い物だと思う。 早速第四番あたりから聴き始めているが、…

ヤルヴィ・N響のブルックナー第七番ウィーン公演 現地での評価

欧州由来のクラシック音楽を日本人が欧州人の前で演じるときは、欧州人側には一定の好奇とバイアス、偏見があると思う。歌舞伎を欧米人が演じるようなものと思えば当然ではあるが。 こういうこともあって、日本人が演じ、作曲するクラシック音楽が欧州人にど…

ネルソンスのブルックナー ちょっと聴いてみての感想

今年のニューイヤーコンサートにも出演したネルソンスがゲヴァンドハウスのオーケストラと録音したブルックナーの第9交響曲の入ったセットをレコード店でつまみ聴きした。 ネルソンスは生で聴いたことはないし、ボストン交響楽団とゲヴァンドハウスのオーケ…

チェリビダッケのモーツァルト交響曲第35番「ハフナー」

チェリビダッケ・シュトゥットガルト放送交響楽団のブルックナー・アルバムの中におまけのように入っているモーツァルトのハフナーが凄い。 例の第一楽章の冒頭の跳躍するテーマ(レー(レ)レーレ ド、ド)のレーがふわっと風が舞い上がるように始まり、そ…

チェリビダッケ・ミュンヘンフィル ブルックナー 第九交響曲(リハーサル)

チェリビダッケがまだ元気だった91年のブルックナーの9番のリハーサルの貴重な映像。当時すでにドイツでトップクラスの水準になっていたミュンヘン・フィルを相手に、子供に噛んで含んで教えるように、細かな楽器のバランスやら、リズムやらを、いちいち…

マタチッチ・N響 ブルックナー交響曲第8番

マタチッチとN響のブルックナー8番の公演の録音(1984年)を聴いている。日本でのクラシック音楽演奏史上でも屈指の名演として名高い。細かいところはいろいろと荒っぽいが、何か、音楽の一番の本質のようなところを太い腕でグッとつかんで離さず、一気呵…

上岡敏之・新日本フィル ブルックナー第六番

(2018年4月の書き込み(備忘)> 昨晩は不意に上岡敏之指揮の新日フィルの演奏会へ。ピアニストにフランスの女流ケフェレックさんを迎えたモーツァルトの24番のコンチェルトとブルックナーの隠れた逸品「第六交響曲」と素晴らしいプログラム。 モー…

バーンスタイン生誕100周年  (ららら・クラシック)

NHKららら・クラシックでバーンスタインを特集した放送の録画を観た。30分の枠番組で生誕100周年というと、どうしても礼賛一辺倒になってしまうのは仕方がないとして、幾つか珠玉のエピソードもあった。 一つはN響の音楽監督のパーヴォ・ヤルヴィの語ったロ…

ギュンター・ヴァント N響

N響ザ・レジェンドでやっていた1979年のヴァントのN響公演。以前から聴いたことのあるブルックナーに加えて、ベートーヴェンのレオノーレ3番をやっていたが、これが凄かった。 冒頭の一音から凄く衝撃的な音がするが、放送で紹介されたエピソードによれば、…

インバル・フランクフルト放送響  ブルックナー第九番 第四楽章

ブルックナーの第九交響曲の未完の四楽章を学者が補筆した録音を聴く。80年代にインバルがフランクフルト放送のオーケストラと録音したもの。 確かに構成、話声、オーケストレーションともブルックナーのスタイルでよく出来ているとは思うが、作曲者が完成し…

上岡敏之・新日本フィル  ブルックナー第九

(昨年のコンサートの備忘録です) この週末の新日フィルのブルックナー演奏会。第九交響曲の第三楽章のアダージョ、ブルックナーの完成した最後の音楽ですが、素晴らしかった! 冒頭の弦の跳躍する主題の微かなポルタメント、そして第二主題の出てくる直前…

上岡敏之・新日本フィル ブルックナー第九

昨年秋に行われた上岡敏之・新日フィルのブルックナーの第九交響曲の演奏会のライブCDが出ている。 二度行われた演奏会のうち、横浜みなとみらいホールの方には出かけたが、素晴らしく感動的な第三楽章と、どこかピンと来ない第一楽章とで、少し微妙な印象だ…

ブルックナー 第四番の名盤   上岡、ヨッフム、朝比奈、クナッパーツブッシュ

上岡敏之さんのブルックナー。先日、第七番について先日書いたが、第四番も同じヴッパタール交響楽団との録音が出ている。http://www.octavia.co.jp/shop/exton/005870.html 第四番は、第七番に比べると正直中身がそれほどしっかり詰まっている音楽ではない…

上岡敏之 新日本フィルとのブルックナー第七番が楽しみ

昨年、上岡敏之さんが新日本フィルとの定期でブルックナーの第9番を取り上げて、ライブのCDも出て、賛否いろいろ評判となったが、今シーズンにはいよいよブルックナーの第7番を取り上げるらしい。演奏会が来週に迫ってきた。 上岡敏之さんのブルックナー…

ヘッドホン購入顛末記

一年半ほど前に買ったヘッドフォン(AKG K167)、相変わらず良い音で鳴っています。 長く使うものなので、買った時はかなりの数のヘッドフォンを実際に視聴しました。レファランスは、ブルックナーの八番の四楽章冒頭の金管の強奏とティンパニの連打、マーラ…

マゼール追悼

マゼールへの追悼の言葉を書き込むページがオープンしています。ご遺族にもわたるようです。マゼールは、私のドイツ滞在当時、バイエル放送の交響楽団の音楽監督で、シーズン中は2週間に1回は開かれる定期演奏会をせっせと聴きに行っていました。決して全…

ショルティ・シカゴのブルックナー8番。

ショルティ・シカゴのブルックナー8番のCDを久々に聴く。1992年発売。まだバブルの余韻が残るその年の今頃、新宿に飲みに行く途中に、小田急デパートのCDショップ(当時、クラシックもなかなか充実していた)で買った。ショルティ・シカゴというブ…