マーラー

日経の記事(マーラー9番)

マーラーの9番のCDを語って、朝比奈、バルビローリ、アンチェル、クーベリック、クレンペラー。これらを否定する訳ではないが、これじゃ、仁和寺の法師でしょう。大本命が他にもいるので。日経の文化欄のレベルは高いと日頃評価しているのですが。

ヘッドホン購入顛末記

一年半ほど前に買ったヘッドフォン(AKG K167)、相変わらず良い音で鳴っています。 長く使うものなので、買った時はかなりの数のヘッドフォンを実際に視聴しました。レファランスは、ブルックナーの八番の四楽章冒頭の金管の強奏とティンパニの連打、マーラ…

若き日のメータの「復活」

20年以上も前ドイツに留学していた頃、同じくドイツに留学していた職場の同期と一緒にベルリンに旅行に行った際、ズービン・メータがベルリン国立歌劇場のオーケストラと合唱団を振って、マーラーの「復活」をやっている演奏会があるので、でかけて行った。…

シノーポリ・ドレスデンのマーラー9番

シノーポリのマーラー9番。彼にとっては2番目のドレスデンのStaatsKaplleとの録音。発売された2007年頃に渋谷のタワーレコードで視聴したときに、一聴して悪くないと思いつつ何故か買わなかったまま気になっていたが、改めてこうして聴いてみるとやはりユ…

Kathleen Ferrierの伝記2(晩年)

しつこいようですがFerrierの話の続きです。読みかけだった伝記(Kathleen: The Life of Kathleen Ferrier 1912-1953)を、病と闘った晩年の2年間部分も含め読了しましたが、これまで誤解していたことにいろいろ気づくことが多かったです。 フェリアーの晩年…

若き日のアバドのマーラー

you tubeをあさっていたら、思わぬ拾い物。おそらく80年前後と思われるアバドのマーラー「復活」のライブ! 演奏全体の感じは70年代のシカゴ響とのスタジオ録音に似ていますが、ライブならではの緊迫感を伴って、触れれば手が切れそうな音楽を展開。アバドは…

内田光子の指揮者論

ウェッブで見つけた内田光子さんの指揮者論(雑誌インタビュー抜粋)が面白い。(なぜかリンクがブロックされてしまうが、「内田光子 指揮者論」でgoogleればすぐに見つかる)。 ワルターへの評価等、個人的には全く意見が異なる部分も少なくないが、たとえば…

マゼール追悼

マゼールへの追悼の言葉を書き込むページがオープンしています。ご遺族にもわたるようです。マゼールは、私のドイツ滞在当時、バイエル放送の交響楽団の音楽監督で、シーズン中は2週間に1回は開かれる定期演奏会をせっせと聴きに行っていました。決して全…

アバドの音楽作り

アバド自身が音楽作りについて語っているのは割と珍しいのではないかと思うが、これを読んでわかるのは、彼が、自分の解釈やアプローチを楽器の演奏家に押し付けるのではなく、それぞれの演奏家の自主性を引き出して、それの相互作用のぶつかり合いのような…

アバド・シカゴ響のマーラー「復活」

クラウディオ・アバドは、20世紀の最後の四半世紀から現在までで最も優れた指揮者であることにあまり異論もないと思うし、モーツアルト、ベートーベンからブラームス、マーラー、新ウィーン学派に至るまでのドイツ語圏の音楽、ロッシーニやヴェルディのよ…