ワルター
1990年頃は月間ASAHIという雑誌があった。自分はこの雑誌の読者ではなかったが、この年の夏に来日するバーンスタインとのインタビューが掲載されたので買ったのだろう。日に焼けた切り抜きが手元に残っていた(インタビュアーはCottという米国の音楽評論家)…
必死のパッチで入手したアムステルダム・コンセルセルトへボウ管弦楽団とのマーラーの第九のCD。当時一聴して何より驚かされたのは、その悠然たるテンポ。初演者のブルーノ・ワルターの演奏時間と比較すると一目瞭然。 ① バーンスタイン・コンセルセルトへ…
80年代のバーンスタインの録音は大抵聴いているが、モーツァルトの39番は、80年代半ばに自分としての絶対的なベスト盤(ブルーノ・ワルターとニューヨークフィル)と出会って以来、ほとんど他の演奏に目が行かなかったため、未聴だった。 amazon primeやspot…
今後の人生でおそらくはあまり聴き返さないであろうCDを、ディスク・ユニオンで売却。 ディスク・ユニオンは、少なくともクラシック音楽のソフト(CD、アナログレコード等)については、日本国内最大の流動性を有する、セカンダリーマーケットである。 …
日経の日曜版「名作コンシェルジェ」に、1950年代のウィーンフィルとの名盤が登場(モーツァルトの40番とレクイエム、マーラーの復活) 特にモーツァルトの40番は、冒頭の有名なメロディ(ミレレー、ミレレー、ミレレーシー)の最後の「レーシー」の部分で、…
1938年(昭和13年)録音のBruno Walterとウィーンフィルのマーラーのアダージェット。 水色に透き通った空のような淡い音色なのは、戦前のウィーンフィル特有のものなのか、古い録音のせいか分からないが、近年では10~11分はかかるのが当たり前のこの楽章を…
いささか旧聞に属するが、ベートーヴェン・イヤーで、バレンボイムがピアノ・ソナタの演奏会を各地でツアーしていることもあるので。2017年の秋のバレンボイムの75歳記念演奏会への評価をめぐって、英経済紙Financial Timesでちょっとした論争があった。 き…
久しぶりにマーラーの「大地の歌」の終楽章「告別」を聴いた。フェリアーとヴァルターのコンビだが、48年のNYでのライブ。細かく聴き比べたわけではないが、名盤として有名なDECCAとのスタジオ録音と比べて、フェリアーの声がより清冽で、まっすぐ飛んでくる…
東京ではたくさんコンサートやっているけど、あんまり行かないのは、何かと小忙しいのもあるけど、血が騒ぐというか、何が起きるか分からない、行かないと一生後悔するという感じが全然しないせいでもあります。固有名詞を挙げて申し訳ないけど、パーヴォ・…
しつこいようですがFerrierの話の続きです。読みかけだった伝記(Kathleen: The Life of Kathleen Ferrier 1912-1953)を、病と闘った晩年の2年間部分も含め読了しましたが、これまで誤解していたことにいろいろ気づくことが多かったです。 フェリアーの晩年…
ウェッブで見つけた内田光子さんの指揮者論(雑誌インタビュー抜粋)が面白い。(なぜかリンクがブロックされてしまうが、「内田光子 指揮者論」でgoogleればすぐに見つかる)。 ワルターへの評価等、個人的には全く意見が異なる部分も少なくないが、たとえば…
年末新年の休みは英国の歌手Kathleen Ferrierの伝記(Kathleen: The Life of Kathleen Ferrier 1912-1953)を読んでいます。 http://www.amazon.com/Kathleen-Life-Ferrier-1912-1953/dp/1845886283/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1420073476&sr=8-2&keywords=kath…