楽劇「ジークフリート」 森の小鳥の声

ワーグナーのオペラ「ジークフリート」。この4時間余りの長い長い劇の中でも、一番好きなセリフは第二幕の終わりのこれ:

<森の小鳥の声> 
つらい時でも朗らかに、ぼくが歌うは愛の歌・・・ 
心をふさぐ嘆きから、ぼくが紡ぐは歓びの歌・・・ 
ただ憧れる者だけが、歌の心を知るはずさ!
(訳は「オペラ対訳プロジェクト」の引用:https://www31.atwiki.jp/oper/

「憧れる者」というのがニーチェみたいだが、いずれにしても、ポジティブな意味で人を動かす動機となりえるのは、「愛」(男女の恋愛感情というより、もっと広いあらゆる事柄へのポジティブな感情)と「憧れ」だけと思う。