留学時代に聴いた懐かしのコンサートの音源を発見。
当時は、第一楽章のリピート無しでほぼ1時間かかる異常な遅さもさることながら、何か天国的な異様までの清澄さを感じた。チェリビダッケは確かに高齢だったが、この時点で数カ月後に亡くなるとは思っていなかったので、予感があってそう感じた訳ではないのだが。
今回、この録音を聴くとそういうものは特に感じない。録音がベストではなくて少しヒリヒリした響きもあるけれど、弦・管とも音程が異常に正確で、そのせいで演奏会場では澄み切った印象を受けたのかもしれない。