6年ぶりに庄司紗矢香のヴァイオリンリサイタル、行きました。
日本到着後の検疫期間を経てのリサイタルだったそうですが、プログラムには本人が簡潔ながら作品への思いと静かな自信に満ちたメッセージ。
これまではメータやテミルカーノフ、プレスラーと言った上の世代の巨匠の薫陶を受けてきた印象が強いが、同世代の、それもスーパースター街道をひた走っているオラフソンと組んで日本まで凱旋するのだから凄いと思う。
今日のプログラムでは本人が今回のプログラムの最初にあったというバルトークのソナタが圧巻。
オラフソン。いつも神経質で不機嫌な顔でジャケットに映っていたのでそういう人かと思っていたが、毎回、庄司の楽譜を持ってきてヒョヒョッと譜面台に置いてあげたり、アンコールでは結構ノリノリで喋っていたりと、ゲルマン系の男性によくいる「第一印象は強面だけど、単に人見知りしているだけで、打ち解けると超いい奴」の典型のようなキャラとお見受けした。
さすがに音楽的には、バッハやブラームスを中心にかなり自分のペースを押し出している感じで、単なる伴奏には収まる感じではなかったが。
みなとみらいの大ホールでも物足りなさを感じない音楽のエネルギーがありました。