ベートーヴェン 第五交響曲 冒頭 指揮者聴き比べ

有名なベートーヴェンの運命の出だしは、意外に入りずらく、とても難しい(アマオケだと結構ずれる)。
Youtube古今東西の名指揮者の冒頭部分の指揮ぶりを編集してくれた人がいたので、眺めていた感想。
ひょっとすると、ビデオと音声が編集のどこかの段階でずれているのかもしれないので、それは割り引いて考える必要があるが。
1.分かりやすかった指揮者
まず自分的には圧倒的に小澤征爾。これなら絶対に間違えずに入れる(と思う)。その後も、異常に肌理の細かい動きで、指揮の動作と視線だけで完全にオケをコントロールしてくる感じは圧巻。
次にチョンミュンフン。今回、唯一、予拍(楽譜にない空振りの小節の振り)がなく、ダイレクトに入るが、リハで事前に知らさせていれば、これも間違えずに入れると思う。かつ格好がいい。
イギリスの俊英ハーディングもその次くらいに分かりやすい。
2.その次に分かりやすかった指揮者
上記3名ほどではないが、カラヤントスカニーニは事前にリハで見ていれば、大丈夫だと思う。
3.分かりにくかった指揮者
意外なことにショルティ。入りが分かりにくい上に、音楽が始まった直後に、猫みたいに急にパッと横に飛ぶので焦る。それでミスを誘発されそう。
バーンスタインは2回分入っているが、2回目は、予拍を降り始める前に指揮棒を震わせるので、紛らわしく、間違えそう。
朝比奈隆は、予拍が1小節か2小節なのかも分からない。リハで固めているのかもしれないが、それ無しで、この映像だけだと絶対無理です(御大申し訳ありません(笑))。