現代のベートーヴェン演奏

第9のシーズンだが、ここ30年くらいのつまらない最近の演奏の代表がこれ。ピリオド奏法等の影響もあるのだと思うが、小さくまとまっちゃって、上手いけど、あんまり面白くない。シャイーの指揮姿は、雄っぽくって華やかだけど、音楽が全然それに釣り合ってない感じ。

https://www.youtube.com/watch?v=-suf9BL9xRA&fbclid=IwAR3mhukqYdmrcgJItmqhab7IHc5G6OqWEd0CNyEg_Xt_N9eLUx3r7gKOzDE

 

そんな中で、(私に言わせると)健闘しているのは、やはりバレンボイム。昔からフルトヴェングラーの真似ばかりしているといわれていて、この第9も、出だしのだんだん怪物が立ち上がってくるようなクレッシェンドとか、フィナーレの高揚した雰囲気など、傾向としては、フルトヴェングラーのものに似ているように思うけど、完全に彼の個性として昇華しているように思う。やはりベートーヴェンのシンフォニーは、大編成でバァーンとやっている演奏が自分は好き。