ヘッドホン購入顛末記

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一年半ほど前に買ったヘッドフォン(AKG K167)、相変わらず良い音で鳴っています。
長く使うものなので、買った時はかなりの数のヘッドフォンを実際に視聴しました。レファランスは、ブルックナーの八番の四楽章冒頭の金管の強奏とティンパニの連打、マーラーの二番の三楽章冒頭のルーテ(鞭打ち)の音。
最初は、近くのモールにあったスピーカーで有名な「坊主」の直営店に行きましたが、こちらの持参したCDでの視聴にあまり協力的でなく、無理やり視聴を実現させるも音自体もなんとなく丸っこい音で、値段の割に私的にはピンと来ず。
日を改めて、郊外の大きな楽器専門店に行き、店員に事情を話し、四十近くあった全てのヘッドフォンについて、上記の二枚の持参CDで視聴。
特に、マーラーでの鞭の音が、舞台のどの辺りから聴こえて来るかがどれだけ明確に聴こえるかと、鞭の音自体がくっきりしているかで絞り込み、あとはブルックナー金管ティンパニが割れずに自然に余裕を持って鳴るかで更に絞りこみ。
オーストリア製で木で出来たものなどいかにも良さそうに見えたものが案外大したことがなく、最終的に選んだのがこれでしたが、値段的にはむしろ安い方のものでした。
ワインと同じで、多分に個人の嗜好によるものは、実際に試してみないとわからないものだなと思いました。