ムラヴィンスキー・レニングラードフィル

最近評判のblue-ray audioの実力を試してみたくて、中古CD屋でムラヴィンスキーレニングラードフィルのチャイコフスキー第5番を入手。
 
さすがに高音から低音まで抜けが良くてすっきりしているが、いかんせん60年近く前のライブ録音なので、もとの録音自体がオーディオ・チェック用には少し厳しく、通常のCDに比べて飛びぬけて音質がよいかどうかは分からなかった。
 
かといって、今、タワーレコード等でしきりにプロモートされているカラヤンブルックナー全集とかバーンスタインベートーヴェン全集は今更買いたくないので、もう少し良いソフトが出そろうまでは、しばらくは待ちか。
 
ドイチェ・グラモフォン・レーベルも、blue-ray audioを普及させたいなら、そういう使い古しのソフトではなくて、最新録音で出ているネルソンスのブルックナーショスタコーヴィチとか、庄司早矢香のベートーヴェン・アルバムとかで出してくれると有難いのだが。
 
他方で、久しぶりに聴いたムラヴィンスキーはさすがに感動もの。純度が高くて、背筋がまっすぐ伸びていて、人間としての格が違うというか。ニーチェツァラトゥストラ宮沢賢治の詩集と同質の高貴さで、魂を洗われるような気分がする。