2024-01-01から1年間の記事一覧

バイロイト2024

NHKで、神々の黄昏から、夜明けとジークフリートのラインの旅だけをサンプリング聴き。 夜明けからの二重唱は、まるでクナッパーツブッシュのように、ゆっくりと丸く大きい音楽。ジークフリートが明るい良い声。その後、ジークフリートのラインの旅に向けて…

ブリテン・戦争レクイエム

ブリテン指揮の戦争レクイエム。 1963年の録音。その頃も冷戦の最中ではあったが、60年後の今も本当の戦争が何年も続くようなことは想像もしていなかったのではないか。 tower.jp

アイブスとウィリアム・シューマンの交響曲3番

アメリカのクラシック作品はガーシュウィンやバーンスタインを除いて自分もあまり馴染がないが、アイブスとシューマンの交響曲3番はいずれも佳曲。 アイブスの瑞々しい響き、シューマンの偽古典(バロック)の音楽、いずれも聴いていて普通に楽しめる。

上岡敏之・新日本フィルのモーツァルト三大交響曲

墨田トリフォニーでの演奏会に行ってきました。 事前に期待していたのと違って、古楽スタイルの演奏(ティンパニの強打、ビブラートの少ない弦)でしたが、随所にやはりユニークな上岡流全開。 39番は、一楽章の第一主題が、「ミーソッ、シミ―」とソのところ…

パルジファル(ショルティ盤)

久しぶりにゆっくりして、「パルジファル」の第二幕のCDを聴いた。今日はショルティ盤。 ゴルゴダに向かうキリストをあざ笑った罪の女クンドリ。その近親相姦めいた誘惑と接吻が、無垢で無知な若者パルジファルに突然叡智を与え、救世主としての使命に目覚め…

チェリビダッケの伝記映画 Yellow Tie

最近、指揮者チェリビダッケの伝記映画が製作されたらしい(ルーマニアのプロダクションらしく詳細不明)。チェリといえば、80年代の初めころは、レコードを作らせないので海賊盤か稀な放送録音でしかきけず、極端に遅いテンポと独特な解釈は伺えたものの、…

大きいことは良いことだ?!

数日前に会った米国人の知り合いから、「お前も含む日本人の中高齢の男性は、なぜマーラーやらブルックナー 、ワーグナーやら、ドイツ後期浪漫派の大編成の音楽が好きなのか」と聞かれ、答えに窮した。「明治以来、ドイツの影響が強かったからかな」などと口…

パルジファルと事業再生

イースター。昔、ドイツで何年か過ごした頃、厳しい冬を超えて、日が長くなってきた頃のイースターの喜びはひときわで、以来日本にいてもこの時期はワクワクする。 イースターといえばパルジファル。ドイツ語圏ではこの時期に上演されることが多いので、日本…