2015-01-01から1年間の記事一覧

ルービンシュタインのショパン

1985年のショパンコンクール優勝者のブーニンの記念CDが発売になっているらしい。日本でのブーニン騒ぎから30年も経つのかと考えると感慨深い。その後、当時のコンクールでは5位だったマルク・ルイサダの方が活躍していて、ブーニンの活動はあまり聞かない…

ジョージ・セルのモーツァルトの39番

ジョージ・セルのモーツァルトの39番は本当に美しい演奏。誰かが白い陶磁器の肌のような質感と言っていたけれど、特に第一楽章の長い序章が終わった後の第一主題(2:17~)! ミソシー・・という本当に単純なフレーズですが、この世のものとも思われな…

シノーポリ・ドレスデンのマーラー9番

シノーポリのマーラー9番。彼にとっては2番目のドレスデンのStaatsKaplleとの録音。発売された2007年頃に渋谷のタワーレコードで視聴したときに、一聴して悪くないと思いつつ何故か買わなかったまま気になっていたが、改めてこうして聴いてみるとやはりユ…

カラヤン最後の第九。呪縛からの解放

久しぶりにカラヤン、ベルリンフィルのベートーヴェン第九を聴いた。1984年録音で、この時カラヤンは76歳。この曲の正式な録音としては最後のものになる。頂点にあるもののみの持つ強さと輝きに満ちた77年の録音に比べると、84年の録音は随所にかすかな衰え…

Kathleen Ferrierの伝記2(晩年)

しつこいようですがFerrierの話の続きです。読みかけだった伝記(Kathleen: The Life of Kathleen Ferrier 1912-1953)を、病と闘った晩年の2年間部分も含め読了しましたが、これまで誤解していたことにいろいろ気づくことが多かったです。 フェリアーの晩年…

ピアノ2台版の「イゾルデの愛の死」

イゾルデの愛の死を2台のピアノでやっているなんとも素敵な編曲、素敵な演奏! この曲は、ソロピアノでやるときは、さすがにアクロバティックな面が前面にでてしまいますが、2台のピアノでやると、二人とも余裕が出てくるせいでしょうか、細かなところまで…

若き日のアバドのマーラー

you tubeをあさっていたら、思わぬ拾い物。おそらく80年前後と思われるアバドのマーラー「復活」のライブ! 演奏全体の感じは70年代のシカゴ響とのスタジオ録音に似ていますが、ライブならではの緊迫感を伴って、触れれば手が切れそうな音楽を展開。アバドは…

内田光子の指揮者論

ウェッブで見つけた内田光子さんの指揮者論(雑誌インタビュー抜粋)が面白い。(なぜかリンクがブロックされてしまうが、「内田光子 指揮者論」でgoogleればすぐに見つかる)。 ワルターへの評価等、個人的には全く意見が異なる部分も少なくないが、たとえば…

マインツでの「パルジファル」

フランクフルト近郊のマインツの劇場での「パルジファル」。こんな小さな都市の劇場で超ヘビー級の作品に取り組んでいるところがさすがドイツ。舞台はさすがにお金がないのか、小学校の学芸会みたいな舞台で、クンドリーもなんだかそれこそPTAのお母さんみた…

Kathleen Ferrierの伝記

年末新年の休みは英国の歌手Kathleen Ferrierの伝記(Kathleen: The Life of Kathleen Ferrier 1912-1953)を読んでいます。 http://www.amazon.com/Kathleen-Life-Ferrier-1912-1953/dp/1845886283/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1420073476&sr=8-2&keywords=kath…