バルシャイのモーツァルト

バルシャイと言えば、ショスタコーヴィッチの死者の歌とか、弦楽四重奏八番の弦楽合奏版といったハードで怖い音楽の専門家というイメージだったが、こんな素晴らしいモーツァルトも残していたとは。

 

全体のがっしりとした骨格はベームに似ているが、よく歌うところはワルターのよう。

 

60年代のソ連は思想的には自由がなく重苦しい社会だったろうと思うが、この音楽には冬の曇り空に時折さす日の光のような瞬間、微笑みがある。

 

https://m.youtube.com/watch?v=443Jf_Snxwo