2017-01-01から1年間の記事一覧

~ Fallen Angel(堕天使)~

先日、しきりにFallen Angel(堕天使)という言葉がでてくる会議があった。無味乾燥な用語(と中身)の多い金融関係の会議の中では珍しく「えっ」と耳をそばだてたくなる。その時のテーマは保険会社の資産運用だったが、要は、投資適格から投資不適格に滑り…

ブルーノ・ワルターのライブ

東京ではたくさんコンサートやっているけど、あんまり行かないのは、何かと小忙しいのもあるけど、血が騒ぐというか、何が起きるか分からない、行かないと一生後悔するという感じが全然しないせいでもあります。固有名詞を挙げて申し訳ないけど、パーヴォ・…

日経の記事(マーラー9番)

マーラーの9番のCDを語って、朝比奈、バルビローリ、アンチェル、クーベリック、クレンペラー。これらを否定する訳ではないが、これじゃ、仁和寺の法師でしょう。大本命が他にもいるので。日経の文化欄のレベルは高いと日頃評価しているのですが。

ヘッドホン購入顛末記

一年半ほど前に買ったヘッドフォン(AKG K167)、相変わらず良い音で鳴っています。 長く使うものなので、買った時はかなりの数のヘッドフォンを実際に視聴しました。レファランスは、ブルックナーの八番の四楽章冒頭の金管の強奏とティンパニの連打、マーラ…

フランツ・エンドラー著「カラヤンの生涯」

フランツ・エンドラーという人の執筆したカラヤンの伝記(「カラヤンの生涯」。ベネッセ社。1994年)を読んだ。 エンドラーというのは、既に亡くなったウィーンの音楽評論家。19世紀の有名なハンスリックの関わっていた雑誌の学芸部長も勤めており、ウィーン…

若き日のメータの「復活」

20年以上も前ドイツに留学していた頃、同じくドイツに留学していた職場の同期と一緒にベルリンに旅行に行った際、ズービン・メータがベルリン国立歌劇場のオーケストラと合唱団を振って、マーラーの「復活」をやっている演奏会があるので、でかけて行った。…

ジェシーノーマンのイゾルデ

トリスタン第二幕の珍しいライブ録音を発見(1981年タングルウッド。ちなみにオケは小澤征爾とボストン響)。放送のエアチェックらしく、音質は悪いが、まだ若かったジェシー・ノーマンのイゾルデは凄い。何という声、何という歌。ノーマンは、カラヤンとの…

フルトヴェングラーのジークフリートの葬送行進曲

すべて60年以上前の古いものであるにもかかわらず、フルトヴェングラーの幾つかの録音は今でも魔力的としか言いようのない独特の魅力を持っていると思う。たとえば、1954年にウィーンフィルと入れたワーグナーの葬送行進曲のスタジオ録音。 以下のYoutubeで…

「黒幕」と白鳥の湖

ここ数日ホワイトハウスの「黒幕」の失脚の可能性について話題になっているが、この「黒幕」という言葉を聞いて、いつも思い出すのが、20年近く前にベルリンの国立歌劇場のバレーでみた「白鳥の湖」の公演である。ヒロインのオデット姫と侍女たちは悪魔の力…

カラヤン ドキュメンタリー

先週日曜日のNHK-BSプレミアムシアターで放送されたカラヤンを回顧するドキュメンタリーを見た(「カラヤンーセカンドライフ」。オーストリアの放送局が2012年に製作)。 http://www.gramophone.co.uk/review/karajan-%E2%80%93-the-second-life …

ラフマニノフのピアノ協奏曲3番

https://www.berliner-philharmoniker.de/konzerte/kalender/details/23469/ BSで録画していた昨年のベルリン・フィルの大晦日コンサートを見た。カバレフスキ―、ウォールトンの組曲、ドボルザークのスラブ舞曲、ブラームスのハンガリアンダンス等、肩は凝…