2013-12-01から1ヶ月間の記事一覧

大植英次/バイロイト2005年・「トリスタンとイゾルデ」第一幕

大植英次が、東洋人として初めてバイロイトの指揮台に立ったと話題となった2005年バイロイトのトリスタンを聴く。年末恒例のNHK・FMの深夜放送で録音したが、これまでゆっくり聞き返す機会がなかった。もう8年も経ってしまったことにちょっとした…

アバドの音楽作り

アバド自身が音楽作りについて語っているのは割と珍しいのではないかと思うが、これを読んでわかるのは、彼が、自分の解釈やアプローチを楽器の演奏家に押し付けるのではなく、それぞれの演奏家の自主性を引き出して、それの相互作用のぶつかり合いのような…

アバド・シカゴ響のマーラー「復活」

クラウディオ・アバドは、20世紀の最後の四半世紀から現在までで最も優れた指揮者であることにあまり異論もないと思うし、モーツアルト、ベートーベンからブラームス、マーラー、新ウィーン学派に至るまでのドイツ語圏の音楽、ロッシーニやヴェルディのよ…