バイロイト

レヴァイン・バイロイト ジークフリート第三幕

先日の続きで、ジークフリートの第三幕を聴いた。 冒頭のヴォータンとジークフリートの出会いの場面は、盛りを超えつつある中年あるいは初老の権力者と力を付けつつある若者の関係、あるいは父と息子の関係という意味で、普遍的なテーマだと思う。 我が国で…

レヴァイン・バイロイト ワルキューレ・ジークフリート

90年代半ばにFM放送で録音したレヴァイン指揮のバイロイトのワルキューレと、ジークフリートを途中まで聴いた。 レヴァインのはテンポがかなり遅く、良く言えば大らか、悪く言えば緩い印象を持っていたが、オーケストラは昔の巨匠のもののように巨大ではな…

2017年バイロイト パルジファル 感想

バイロイト2016年からのパルジファルの演出はモスクがでてきたりと過激だったらしいが、2017年の音だけをNHK-FM放送録音で聴く。各歌手とも好調の上、ヘンヒェンの指揮がこの複雑なスコアを手堅くまとめていて、実はかなり名演ではないかと思う。 もとも…

2016年バイロイト パルジファル 感想

2016年バイロイトのパルジファルはここまでやるかという感想をもたざるをえないものだった。 この演出でのあらすじは、金髪美青年のパルジファルが、第二幕ではUSアーミールックで現れ、クリングゾールの悪の城はイスラム風モザイクのモスク。このプロ…

バレンボイムとベートーヴェン・ピアノソナタ全曲演奏 (フランクフルター・アルゲマイネ紙寄稿)

バレンボイムがフランフルターアルゲマイネの文芸欄にベートーヴェンについて投稿していると思ったら、要は、自身が今度やるベートーヴェンのソナタ全曲演奏会のプロモーションのような文章。 それも、冒頭はあえてベートーヴェンではなく、バイロイトで初め…

「神々の黄昏」序章と第一幕  クナッパーツブッシュ・バイロイト(1958年)

大晦日の今日はクナッパーツブッシュの「神々の黄昏」。 いつも感じるのが、クナの指揮するワーグナーの独特の響き。圧倒的に分厚い低音の上にどっしりと構築された音。豊饒だが、カラヤン・ベルリンフィルやオーマンディ・フィラデルフィアのように磨き上げ…

「ニーベルングの指輪」(カール・ベーム、バイロイト)

ここしばらく、通勤途上に、ベームの「指輪」を聴いている。片道30分程度なので、二週間で四部作全部が聴く計算になる。 ベームの「指輪」をじっくり聴くのは、中高時代以来、約30年ぶりになるが、細部に至るまで、当時の記憶と感動がよみがえってくるよ…

大植英次/バイロイト2005年・「トリスタンとイゾルデ」第二幕

去年の続きの大植のトリスタン第2幕を聴く。 冒頭から快適なテンポで始まり、逢引を待つイゾルデの気持ちとは裏腹になかなか遠ざからない狩猟の角笛を表すホルンのやり取りは、随分と凝った感じのやり取りとなっていて、おもしろい。第二幕も特に最初の部分…

大植英次/バイロイト2005年・「トリスタンとイゾルデ」第一幕

大植英次が、東洋人として初めてバイロイトの指揮台に立ったと話題となった2005年バイロイトのトリスタンを聴く。年末恒例のNHK・FMの深夜放送で録音したが、これまでゆっくり聞き返す機会がなかった。もう8年も経ってしまったことにちょっとした…