2016年バイロイト パルジファル 感想

 

2016年バイロイトパルジファルはここまでやるかという感想をもたざるをえないものだった。

この演出でのあらすじは、金髪美青年のパルジファルが、第二幕ではUSアーミールックで現れ、クリングゾールの悪の城はイスラム風モザイクのモスク。このプロダクションを、中東アフリカからの難民問題で揺れる2016年のドイツの夏に初演するとは、バイロイトも相変わらず攻めているとは思うが、逆に言えば、これぐらい変なこと(Kitsch)をしないと刺激を感じないくらい、強い倦怠感があるのかもしれないとも思う。

 

難民問題で夏休みも心中穏やかでなかっただろうメルケル首相が観たら、どんな感想をもったのだろうか。