R.シュトラウス

トランプ大統領とオックス男爵(薔薇の騎士)

トランプ大統領の一貫して野卑で女性蔑視的な態度については、ここ数年ずっと既視感があったのだが、「薔薇の騎士」のオックス男爵だった! ウィーン文化の髄とも言えるホーフマンスタールの台本によるだけに、あの態度というのは、残念ながら、当時のウィー…

オスカー・ワイルドの「サロメ」

オスカー・ワイルドの「サロメ」読了。この戯曲によるR.シュトラウスのオペラは、有名な「七つのヴェールの踊り」が、ぎんぎら銀の極彩色のストリップ音楽になっているが、戯曲原作では、そのシーンは、(Salome dances the dance of the seven veils.)との一…

リヒャルト・シュトラウス  チェロソナタ

リヒャルト・シュトラウスのチェロ・ソナタ。壮麗な交響詩やオペラとは違って、これもいい。 https://www.youtube.com/watch?v=L838Gfi8Hmw&feature=share&fbclid=IwAR3OHfkGgn1tv9VbSNUHAkVjt3D1KJHJv0Xdhmxh8CkRwrt1cAoz4mBm9kY

2018年9月の新日本フィル・コンサート(R.シュトラウス・プログラム)

<2018年9月の書き込み(備忘)> 上岡さんのオールR.シュトラウス・ブロ。シーズン冒頭にこのプログラムというのが、ミュンヘン・フィルやバンベルク交響楽団のようで、嬉しくなる。 R.シュトラウスは、政治学者の丸山真男氏の音楽評論の影響なのか、…

ケルン放送響とドレスデン国立管のR.シュトラウス

今日の午後は、R.シュトラウスの「英雄の生涯」(ビシュコフ・ケルン放送響)と「ツァラトゥストラ」(シノーポリ・ドレスデン国立管弦楽団)を聴いていた。 いずれも1998年の来日公演の記録だが、こうした続けて聴くと、ドレスデン国立管が圧倒的に上手。管…

「影のない女」(第二幕、第三幕)

先週末に引き続いで、「影のない女」の続き。 結局、ホ―フマンスタールのあらすじ・台本は謎が多すぎて、一度見ただけではよく分からないというのが結論。時間をかけて何度も観ると、見えてくるものもあるのかもしれないが。 最後は、一応ハッピーエンドで、…

ベームの耳

R.シュトラウスのオーケストレーションは各パートとも異常に難しい上に、相互に複雑・精緻にinter-connectedになっている。 プロの耳が凄いと思うのは、こういう音楽の斉奏を聴いて、どのパートがおかしいか、パッと指摘できること。 このビデオでは、カール…

「影のない女」(第一幕)

昨日来、仕事関係の文献を読みつつ、集中力が続かなくなったところで、R.シュトラウスのオペラ「影のない女」の録画を観ている。 第一幕の終わりまで来たが、これはなかなか重い作品というか、女性の人権(産む権利、産まない権利)と産まれる側の権利とい…