ベートーヴェン第九(トスカニーニ)

同じベートーヴェンの第9でも、トスカニーニのように67分で演奏されるのと、クレンペラーのように82分もかかるのとで、全然印象が異なるわけですが、両方ともそれぞれ演奏芸術として成り立っているというところに、ベートーヴェンの作った音楽の幅広さというか、許容度の広さを感じます。これがたとえばビートルズの曲のカバーだったとして、テンポが2割以上違っていて、それにも関わらず聴くに値する音楽になっているということはおよそ想像しがたいですよね。

トスカニーニ、NBC響
https://www.youtube.com/watch?v=DuK133dK6eQ