クレンペラー エルサレム交響楽団 マーラー第9

クレンペラー最後のマーラー第九」等、盛んに宣伝されている録音。この手の宣伝につられて買ってがっかりすることも多いが、これは本当に凄かった。

 

タワーレコードの宣伝等にもあるとおり、オケは技術的には非力さが目につくが、そういうものを超えた、とてつもない宇宙的スケールの音楽になっている。

 

特に第四楽章。バーンスタインのような慟哭でも、ワルターやバルビローリのような暖かな慰めでもなく、ひたすら静寂が支配する絶対零度の宇宙を進んでいくような感じ。

 

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