交響曲第七番
欧州由来のクラシック音楽を日本人が欧州人の前で演じるときは、欧州人側には一定の好奇とバイアス、偏見があると思う。歌舞伎を欧米人が演じるようなものと思えば当然ではあるが。 こういうこともあって、日本人が演じ、作曲するクラシック音楽が欧州人にど…
ベルリンフィルのデジタルコンサートホールで、今、無料で聴けるペトレンコのベートーヴェン第七番。 このシャリシャリいう、しゃぶしゃぶにポン酢でもかけたような薄味の響きは、アバド 治世の後半以来のhistorically informed performance路線の延長線で、…
ちまたで評判のノットと東京交響楽団のマーラー。今回は第七番。 前半がベルク。オペラ「ヴォツェック」の一番緊迫した場面のような音楽が20分近く続くといった感じの非常に表出力の強い音楽。感心するとともに少しくたびれる。 メインのマーラー、とりわけ…
若い頃の小澤征爾がベルリンフィルとやったベートーヴェン7番(ライブ)。フィナーレ(29:30~)が途中から驚くほど速くなる(34:17あたり以降)。最後は、クライバーやフルトヴェングラーのライブよりも速く、凄い。本人はこの演奏の出来に不満だったというが…
噂には聞いていたが、都響(東京都交響楽団)のマーラー、本当に上手い。 過去30年くらい、ベルティーニ、インバルといった手練れと何回もマーラーチクルスを回しているせいと思うが、マイナーな7番で、ここまでスコアを顕微鏡で覗き込んだような克明な演奏と…
昨年、上岡敏之さんが新日本フィルとの定期でブルックナーの第9番を取り上げて、ライブのCDも出て、賛否いろいろ評判となったが、今シーズンにはいよいよブルックナーの第7番を取り上げるらしい。演奏会が来週に迫ってきた。 上岡敏之さんのブルックナー…